ベッドタウン


この前の旅の車内では アナホールクラブバンドの河合一尊くんとはなかなか お話しができたのだ。寡黙に見えて実にユーモラスな奴だ。
彼の趣味は 開発都市や振興住宅地を音楽を聴きながら練り歩くそうだ。繁華街や下町と違い景色に情報量も少ないし うさぎ追いし かの山〜♪ のような『故郷』みたいに風景自体が うたのような、趣もない。だから音楽が入って気安いとの事。
コンクリートで遊ぶ子供、吠えない犬、何十年も見知らぬ隣人、年季の入らぬ商店街、意味がわからないBAR、適度な緑、わざとらしい並木、 社宅、単身赴任先、のっぺらぼう。

僕もそんな環境で育ち、東京への憧れもなく故郷への愛着もない。

ただ、ぬるま湯のような 味気ない街が どこか落ち着く。

かと言って明日どこかへ旅立て言われれば 執着せず すぐ離れられる。